うさぎの足ダンの意味とは?怒っているだけじゃない理由と対処法を解説

うさぎが「バンッ!」と後ろ足で床を鳴らす“足ダン”という行動。
初めて見たときは驚いてしまいますが、実は怒っているだけではなく、さまざまな理由があります。
「足ダン=怒っているサイン」と思い込んでしまうと、うさぎの気持ちを正しく読み取れないことも。
警戒・不安・発情・習慣など、足ダンには複数の意味があるため、状況に応じた対応が大切です。
本記事では、足ダンの主な原因とその見極め方、そしてうさぎに負担をかけない対処法を詳しく解説します。

【うさぎについて】
- JCRAウサギマスター検定3級を取得済
- うさぎが大好きな1児のパパ
- ミニウサギの飼育経験(2羽)
- ネザーランドドワーフの飼育経験(1羽)
- ホーランドロップの飼育経験(1羽)
- うさぎと過ごした年数は10年以上
うさぎの「足ダン」とは?

うさぎの“足ダン”とは、後ろ足で地面を「ドン!」と強く踏み鳴らす行動のことです。
正式には「スタンピング」とも呼ばれ、うさぎ特有のコミュニケーション方法のひとつとされています。
野生のうさぎはこの行動を使って仲間に危険を知らせたり、警戒心を表したりすることがあるため、家庭うさぎにとっても「何かを伝えたい」という意思表示と考えられています。

初めてやられた時は驚いた…
足ダンは怒っているだけじゃない?主な原因4つ

1. 怒りや不満の表現
足ダンの中でもよく知られているのが「怒っているとき」。
ケージの掃除中に構われたくない、抱っこされたくないといった不満から足ダンをすることがあります。
2. 怖い・びっくりしたとき
大きな音や急な動き、見慣れないものが近くにあると、うさぎは恐怖心から足ダンをすることがあります。
これは「周囲に危険を知らせる」野生の本能的な行動です。
3. 環境やストレスによる不安
環境が変わったり、いつもと違う匂いがしたりすると、うさぎは不安を感じて足ダンをすることがあります。
部屋の模様替え、来客、ペットの増加などが原因になることも。
4. 習慣・クセになっている
繰り返すうちに“足ダン”がクセになっている場合もあります。
特に、足ダンすることで飼い主が反応してくれると学習すると、構ってほしいときに使うようになる子も。

来客で足ダンされたことがあったな…
足ダンへの適切な対処法とは?

うさぎの足ダンをやめさせる必要はありませんが、原因によっては環境を整えてあげることで減らすことができます。
怖がっている・不安な様子がある場合
- 急な物音や動きに注意する
- 環境の変化を最小限にする
- ケージの位置を落ち着ける場所に変える
怒っている場合
- 無理に抱っこしたり触ったりしない
- 落ち着くまで少し距離を取る
構ってほしいアピールの場合
- 毎日決まった時間にスキンシップを取る
- 「足ダン=構ってもらえる」とならないよう、落ち着いてから声をかける
足ダンが続くときに注意すべきポイント

足ダンが頻繁で、かつ以下のようなサインが見られる場合は、健康面の不調が隠れている可能性があります。
- 食欲がない
- 排せつが減っている
- じっとして動かない
- 呼吸が荒い
このような様子があるときは、早めに動物病院を受診しましょう。
必要に応じて、「うさぎ対応」の病院を事前に探しておくと安心です。
まとめ|足ダンはうさぎからのサイン。しっかり読み取って安心を

うさぎの足ダンには、怒り・警戒・不安・習慣などさまざまな理由があります。
ただ叱るのではなく、「今なぜ足ダンしているのか?」という気持ちに寄り添うことが大切です。
日々の観察とコミュニケーションを通じて、うさぎが安心して過ごせる環境を整えてあげましょう。